肩甲骨の間・背中の真ん中が痛い原因は?姿勢・呼吸との関係を理学療法士が解説

背中の真ん中・肩甲骨の間がつらい方へ
「肩甲骨の間がずっと張っている」「背中の真ん中がこって痛い」「深呼吸すると背中が痛い」
デスクワークやスマホの時間が長い方に、こうしたお悩みは多くみられます。
この記事では、鹿児島市の整体院の理学療法士が、肩甲骨の間・背中の真ん中が痛くなる原因を、姿勢や呼吸との関係を中心に整理し、注意したい内臓由来のサインまで解説します。
まず確認|こんな背中の痛みは医療機関へ

背中の真ん中の痛みは、多くが姿勢や筋肉の負担によるものです。
ただし、背中は心臓・肺・胆のう・膵臓など内臓の不調が痛みとして出ることもある場所です。
すぐに内臓の病気というわけではありませんが、次のような場合は、筋肉や関節以外の原因も考える必要があります。
⚠ 次のような場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください
- 安静にしていても痛い、姿勢を変えても楽にならない
- 胸の痛み・圧迫感、息苦しさ、冷や汗を伴う(すぐに受診)
- 背中から脇腹・みぞおちにかけての強い痛み
- 発熱を伴う
- 原因不明の体重減少がある
- 手足のしびれ・力の入りにくさを伴う
肩甲骨の間・背中の真ん中が痛くなる主な原因
姿勢や動きで痛みが変わるタイプの、代表的な原因を整理します。
①猫背・巻き肩による負担

背中が丸まり肩が前に入る姿勢が続くと、肩甲骨の間の筋肉が引き伸ばされたまま緊張し、こりや張りにつながります。
デスクワークやスマホで頭が前に出る姿勢が続く方に多くみられます。
詳しくは猫背・巻き肩のページをご覧ください。
②長時間の同じ姿勢
長時間同じ姿勢が続くと、背中の筋肉が動かないまま緊張し続け、血のめぐりが滞って重だるさや痛みを感じやすくなります。こまめに姿勢を変えることが大切です。
③呼吸の浅さ・胸郭の硬さ

呼吸が浅いと、肋骨で囲まれた胸郭(きょうかく)の動きが小さくなり、背中まわりの筋肉がこわばりやすくなります。
「深呼吸すると背中が痛い・突っ張る」という方は、胸郭の動きの低下が関わっていることがあります。
呼吸と体の関係は肩こりと呼吸の関係でも解説しています。
④肩こり・首こりの広がり
首や肩のこりが強い方は、その緊張が背中の上部・肩甲骨の間まで広がることがあります。首・肩・背中はつながって影響し合います。詳しくは肩こり・首こりのページをご覧ください。
⑤首から送られてくる痛み(関連痛)
もうひとつ見落とされやすいのが、痛みを感じている場所と、原因が起きている場所が離れているケースです。首の骨(頚椎)の関節を刺激すると、首から離れた場所に痛みが現れることが実験で確認されており、しかもその現れ方は関節の高さごとに決まったパターンをとることが報告されています(Dwyer ら, 1990/PMID: 2402682)。この分布図をもとに症状の出どころを予測した研究では、対象となった患者さんのほぼ全員で予測が的中しています(Aprill ら, 1990/PMID: 2402683)。
さらに、首の神経を刺激したときに症状が出る範囲を調べた研究では、教科書的に「その神経が担当する」とされる範囲の外側にも、しばしば症状が誘発されたと報告されています(Slipman ら, 1998/PMID: 9802168)。首まわりが関係する症状というと「腕のしびれ」を思い浮かべる方が多いのですが、しびれを伴わず、背中側の違和感だけが出ることもあるということです。
つまり「首は痛くないから、首は関係ない」とは言い切れません。背中を押すと気持ちよく、その場は軽くなるのに数時間で戻ってしまう——そんなときは、感じている場所ではなく、少し離れた場所を確認してみる価値があります。首の骨の変化と症状の関係については頚椎症とはもあわせてご覧ください。
深呼吸すると背中が痛いのはなぜ?
息を大きく吸うと肋骨が広がり、胸郭が動きます。胸郭や背中まわりが硬くなっていると、この動きで筋肉や関節が引っ張られ、痛みや突っ張りを感じることがあります。多くは姿勢や胸郭の硬さが関係します。
ただし、深呼吸や咳で強く痛む・息苦しさを伴う場合は、肺など呼吸器の問題の可能性もあるため、痛みが強い・続く場合は医療機関で確認してください。
セルフチェック|姿勢・呼吸・動きを確認
- 痛みは姿勢を変えると軽くなる?(なる→筋肉・姿勢の関与が大きい傾向)
- 猫背・巻き肩になっていない?(壁に背中をつけて確認)
- 深呼吸で胸や背中が広がりにくい・突っ張る?
- 安静にしていても痛い、発熱や胸の圧迫感がある?(→医療機関へ)
今日からできる背中のセルフケア

- 肩甲骨を動かす:肩をすくめて後ろに回す、肩甲骨を寄せる動きを1日数回
- 胸を開くストレッチ:両手を後ろで組み、胸を軽く開いて数呼吸キープ
- 深い呼吸を意識する:鼻から吸って肋骨を横に広げ、ゆっくり吐く
- 同じ姿勢を続けない:30〜60分に一度は立ち上がり、背中を動かす
痛みが強い・続く・悪化する場合や、受診の目安に当てはまる場合は、セルフケアより原因の確認を優先してください。
繰り返す背中の張りは、姿勢と呼吸から見直す
背中の真ん中の張りは、背中だけをほぐしても、原因である姿勢や呼吸のクセが変わらないと繰り返しやすいです。
姿勢全体が気になる方は姿勢改善のページ、自律神経の乱れ(だるさ・不眠など)も気になる方は自律神経のページもご覧ください。
かごしま整体 心晴。の背中の痛みへのアプローチ
当院では、国家資格を持つ理学療法士が、背中だけでなく、姿勢・肩甲骨や胸郭の動き・呼吸・首や肩の状態まで評価し、「なぜ背中に負担が集まっているのか」を確認したうえで、その方に合った施術とセルフケアをご提案します。
医療機関での確認が必要と考えられる場合は、受診をおすすめしています。
鹿児島市・天文館エリア(高見馬場電停から徒歩5分)で、肩甲骨の間・背中の真ん中の張りにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
まとめ|背中の張りは「姿勢・呼吸」から見直そう
- 肩甲骨の間・背中の真ん中の痛みは、猫背・巻き肩・長時間同一姿勢・呼吸の浅さが関わることが多い
- 肩甲骨を動かす・胸を開く・深い呼吸で、今日から負担を減らせる
- 安静でも痛い・胸の圧迫感や息苦しさ・発熱・体重減少がある場合は医療機関へ
よくある質問
Q. 肩甲骨の間が痛いのは何が原因ですか?
猫背・巻き肩、長時間の同じ姿勢、呼吸の浅さ、首肩こりの広がりなどが関わることが多いです。ただし安静でも痛い・胸の圧迫感などがある場合は、内臓由来の可能性も考え医療機関で確認してください。
Q. 深呼吸すると背中が痛いのは大丈夫ですか?
姿勢や胸郭の硬さが関係していることが多いですが、強く痛む・息苦しさを伴う場合は呼吸器の問題の可能性もあるため、痛みが続く場合は医療機関で確認しましょう。
Q. 背中の真ん中が張るのはストレスも関係しますか?
関係することがあります。緊張が続くと呼吸が浅くなり、背中まわりがこわばりやすくなります。深い呼吸や姿勢の見直しがケアの一つになります。
Q. マッサージしてもすぐ張るのはなぜですか?
張っている筋肉をほぐしても、原因である姿勢や呼吸のクセが変わらないと繰り返しやすくなります。姿勢・呼吸・肩甲骨の動きから見直すことが大切です。
Q. 揉んでもらうと楽になるのに、数時間で戻るのはなぜですか?
痛みを感じている場所と、原因が起きている場所が離れていることがあるためです。首の関節や神経からの刺激が背中側に現れている場合、背中だけをほぐしても変化が続きにくくなります。どこを整えるべきかを確認することが先になります。
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