耳鳴りと肩こりは関係する?首・顎の緊張との関わりを解説

肩こりがひどい時期に、耳鳴りも強くなる気がしませんか?
キーンという耳鳴りが続く。
肩や首がガチガチにこっている時期に、耳鳴りも気になる。
病院で検査しても「異常なし」と言われた。
「肩こりと耳鳴りは関係あるの?」と気になって調べている方も多いと思います。
最初に大切なことをお伝えします。耳鳴りは、まず耳鼻咽喉科で原因を調べることが最優先です。
そのうえで、首や肩・顎の緊張が関わるタイプの耳鳴りがあることも分かってきています。この記事では、理学療法士の視点から、耳鳴りと肩こりの関わりと、整体でできる補助的なアプローチを解説します。
結論:まず耳鼻科へ。首・顎の緊張が関わる耳鳴りもあります
耳鳴りには、耳や神経の病気が原因のものと、首・肩・顎まわりの緊張が関わる「体性感覚性耳鳴り」と呼ばれるタイプがあります。後者は、首や顎を動かすと耳鳴りの大きさが変わることがあるのが特徴です。ただし自己判断は禁物で、まず耳鼻咽喉科で聴力や原因の確認を受けることが大前提です。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 首・肩・顎の緊張が関わる耳鳴りのタイプ
- 必ず医療機関を受診すべき理由と危険なサイン
- 首肩の緊張に対して自宅でできる範囲のケア
「体性感覚性耳鳴り」とは?

耳鳴りの中には、首や顎などの体の感覚(体性感覚)の情報が、聴覚の神経に影響して起こると考えられているタイプがあります。これを「体性感覚性耳鳴り」と呼びます。
特徴的なのは、首を動かしたり、歯を食いしばったり、顎を動かしたりすると耳鳴りの大きさや音の高さが変化することがある点です。首こり・肩こりがひどい時期に耳鳴りが気になりやすいと感じる方は、このタイプの要素を持っている可能性があります。首こりと自律神経の関係については首こりと自律神経|ストレス・不眠との関係もご覧ください。
耳鳴りと首・顎に関する研究

耳鳴りと体性感覚(首・顎の感覚)の関わりは、研究でも検討されています。
PubMedに収録された研究(Bousema ら, 2025)では、顎関節の不調や日中の食いしばりがある耳鳴りの方28名に対し、耳鳴りの教育・食いしばりを減らす訓練・顎関節へのアプローチを行ったところ、63%の参加者で耳鳴りの指標(TFI)に臨床的に意味のある改善が見られたことが報告されています(DOI: 10.3390/audiolres15050114)。
また、耳鳴りの神経メカニズムに関する理論的な研究(Schulze & Schilling, 2026)では、脳幹の聴覚に関わる部位(背側蝸牛神経核)に体性感覚の入力が強まることが、慢性的な耳鳴りに関与している可能性が提唱されています(DOI: 10.3390/brainsci16040395)。
これらは「肩こりが耳鳴りの直接の原因」と断定するものではありません。しかし、首・顎まわりの緊張が耳鳴りに関わり得ること、そしてその緊張への働きかけが耳鳴りの軽減につながる場合があることを示しています。
【重要】まず医療機関を受診してください

耳鳴りは、放置してはいけない病気が隠れていることがあります。次のような場合は、整体より先に耳鼻咽喉科や医療機関を必ず受診してください。
- 急に耳鳴りが始まった、急に聞こえが悪くなった(突発性難聴などの可能性)
- 片方の耳だけの耳鳴り・難聴が続く
- めまい・吐き気をともなう
- ズキンズキンと脈打つような耳鳴り(拍動性)
- 手足のしびれ・ろれつが回らないなど他の神経症状をともなう(すぐに救急受診を)
耳鳴りの原因の確認と聴力検査は、整体ではできません。必ず医療機関での評価を受けたうえで、「検査では異常がないが首肩の緊張が気になる」という段階で、整体が補助的な選択肢になります。
首・肩の緊張に対して自宅でできるケア
※耳鳴りそのものを対象にするのではなく、関わりうる首・肩・顎の緊張をやわらげる目的のセルフケアです。強い症状がある場合は必ず先に受診してください。
① 首すじのやさしいストレッチ
片手を頭に添え、首を斜め前に軽く倒して首すじ〜肩を20秒伸ばします(左右各2回)。痛みが出ない範囲で、ゆっくり行いましょう。
② 食いしばりに気づく習慣
日中、上下の歯が触れていたら、そっと離してあごの力を抜きます。食いしばりは顎から首への緊張につながるため、気づいてゆるめるだけでも負担が減ります。顎の不調が気になる方は顎関節症とは|口が開かない・顎が痛い原因もご覧ください。
③ 肩甲骨まわりをゆるめる
両肩を耳に近づけるようにすくめて5秒→ストンと脱力を5回。首肩まわりの血流を促し、緊張をリセットします。
当院の施術アプローチ|首・肩・顎の緊張を評価します

かごしま整体 心晴。では、国家資格を持つ理学療法士が、医療機関で耳や神経の病気が否定された方に対して、首・肩・顎まわりの緊張を評価します。
- 首・肩・顎まわりの筋緊張と、頸椎の動きのチェック
- 首や顎の動きで耳鳴りの感じ方が変わるかの確認
- 緊張の強い首肩の筋肉をゆるめる施術
- 食いしばり・姿勢など、緊張を生む習慣の見直しアドバイス
鹿児島市で「検査では異常がないのに、肩こりと一緒に耳鳴りが気になる」という方は、まず医療機関の受診を前提に、首肩のケアという選択肢もご相談ください。首こりの症状全般は首こりの施術ページ、自律神経の不調は自律神経の施術ページもご覧ください。
よくある質問
肩こりを解消すれば耳鳴りは治りますか?
首・肩・顎の緊張が関わるタイプの耳鳴りでは、その緊張がやわらぐことで耳鳴りの感じ方が軽くなる方もいます。ただし耳鳴りには様々な原因があり、まず医療機関での確認が必要です。首肩のケアは補助的な位置づけと考えてください。※変化には個人差があります。
首を動かすと耳鳴りが変わります。関係ありますか?
首や顎の動きで耳鳴りの大きさが変わる場合、体性感覚性耳鳴りの要素があると考えられます。この場合も、まず耳鼻咽喉科で原因を確認したうえで、首肩のケアを検討するのが安全です。
整体だけで耳鳴りに対応してもらえますか?
いいえ。耳鳴りは必ず先に医療機関で原因を調べることが大前提です。当院は、検査で異常がないと確認されたうえで、関わりうる首・肩・顎の緊張に対する補助的なアプローチを行います。
まとめ|耳鳴りは「まず受診」、首肩ケアは補助として
- 耳鳴りには首・肩・顎の緊張が関わる「体性感覚性耳鳴り」というタイプがある
- 首や顎を動かすと耳鳴りが変わるのが特徴のひとつ
- 研究では、顎まわりへのアプローチで耳鳴りが軽減した例や、体性感覚入力が耳鳴りに関与する理論が報告されている
- ただし耳鳴りはまず耳鼻咽喉科で原因確認が最優先。急な難聴・片耳・めまい・拍動性は要受診
耳鳴りは不安が大きい症状です。だからこそ、まず医療機関で原因を確かめることが大切です。そのうえで「首肩のこりも気になる」という方は、鹿児島市の当院にお気軽にご相談ください。
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